Q 甘いものを食べ過ぎると糖尿病になるのですか?

A 食事をすると血液の中のブドウ糖が増加しますが、すぐに膵臓のβ細胞からインスリンというホルモンが出て、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り込むことを助けます。インスリンの働きによって血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎるのを抑えているわけです。

糖尿病とは、インスリンの作用が不足するために、慢性的に高血糖の状態となる病気です。病気発生の原因としては、以下のタイプが知られています。


1型:自己免疫などのメカニズムによりβ細胞が破壊され、インスリンが欠乏する。(小児ー思春期に多い)

2型:複数の遺伝因子に、過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子が加わり発症する。もっとも多いタイプ。(40歳以上に多い)

その他:他の病気によって起こるもの、薬剤によるもの、妊娠によるものなど。


いま、急激に増加して社会問題にもなっているのは2型の糖尿病です。


 2型糖尿病では、”インスリン作用不足”が起こりますが、初期にはインスリン分泌の量が不足するとは限りません。肥満や内臓脂肪のために”インスリン抵抗性”が高まり、せっかく分泌されたインスリンの効果が出にくい状態になることが多いのです(メタボリック・シンドロームの項目参照)。 しかし、このために慢性の高血糖状態が続くと、膵臓のβ細胞は常にインスリンを出し続けることを強いられ、最終的には疲弊してしまいます。このため、末期にはインスリンの分泌量も激減してしまうことになります。

 肥満、過食、運動不足が2型糖尿病の原因になることは間違いありません。

 必ずしも「甘いもの」をとるから、というわけではなく、慢性的に余分なカロリーを取り続けることが発病の原因になります。このため、1gあたり約4Kcalの糖質やでんぷんよりも、約9Kcalの脂質、油もののほうがより危険といえます。

 ただし、砂糖を多く含む食品や飲み物、すなわちケーキやジュースなどは、急速に血糖値を高めるので、糖尿病やその予備軍の人にとっては有害です。血液中の高濃度のブドウ糖は直接的に血管の内皮細胞を傷害する、ということも報告されています。


 日本人を含むアジア人種は、アフリカ系、ヨーロッパ系など他の人種と比べると、遺伝的に糖尿病になりやすい体質であるといわれています。比較的低栄養の環境を生き抜いてきた人種ですから、粗食には強いが過食と肥満には弱い、といえます。

 2型糖尿病には遺伝の因子が大きくかかわっていますから、親族に糖尿病の人がいる場合はさらに注意が必要です。

糖尿病を防ぐためには、

腹7分目の食事
間食しないこと
1日最低でも30分の運動をしてカロリーを燃やすこと

が大切です。

「甘いもの」に限らず、カロリーの高いもののとりすぎに注意しましょう。




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