Q デスクワークでもエコノミークラス症候群!? (ヘルス&ケア2007・1月号より)

連日、深夜まで残業しています。デスクワーク中心で、最近、背中から腰にかけて違和感を覚え、触ってみると大変硬くなっています。夕方以降、手足がしびれることもあります。以前聞いたことのあるエコノミークラス症候群でしょうか? デスクワークでも、なる可能性があるのか、また改善方法などがあれば教えてください。(35歳・男性)

A エコノミークラス症候群とは、長い時間一定の姿勢で座っているときに、足の静脈の血流が悪くなるために、足の血管内に血の固まりができてしまう病気です。血の固まりが血流に乗って肺まで流れていくと肺の血管が詰まり、ひどい場合には命取りになることもあります。
 
○デスクワークでもかからないとは言い切れない
 旅行者が長時間のフライトの直後に空港で倒れる、という事例が有名になりこの名前がつきましたが、正式な病名は下肢深部静脈血栓症が原因で起きる肺血栓塞栓症です。症状は、血栓による足のむくみと痛み、肺の血管が詰まるために起こる息苦しさ、胸の痛み、失神などで、湿度が低い環境、水分の摂取不足、血液の固まりやすい体質などが危険を増す因子といわれています。

自由に動き回れず、空気が乾燥しているのに水分が思うように摂れない状態で長く座っていることを強いられる飛行機のエコノミークラスがもっとも危険な状態と言えますが、車に乗っているときにも起こることはありますし、デスクワークでも起こる可能性がないとは言い切れません。特に、血液が凝固しやすい病気(たとえばプロテインCS減少症など)の患者さんや極端に太った人などは要注意です。予防法としては、十分な水分を摂ることとや、少なくとも1時間ごとに歩行など下肢の運動をすることがあげられます。

○1時間おきに肩や腰の関節運動を

ご質問の内容からすると、背中から腰にかけての筋肉の張りが主な症状のようですので、エコノミークラス症候群ではなさそうです。おそらく、長時間座って仕事を続けるために筋肉の緊張が過剰に高まっている状態ではないでしょうか。一定の時間、たとえば
1時間仕事をしたら5分くらいは軽い体操をしたり、肩や腰の関節を回す運動をしてみたりするといいと思います。

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