Q インフルエンザワクチン接種は、心臓病患者の死亡率を低下させる。

A 心筋梗塞や、他の心血管病の既往がある患者さんは、ぜひともインフルエンザの予防接種を受けるべきだ、という勧告が、アメリカの心臓病を扱う2大学会、AHAとACCから出されました(Circulation 2006: advanced access publication)。

FLUVACS という研究では、心臓病の患者さんをランダムに振り分け、インフルエンザワクチンを接種したグループとしないグループで予後の比較をしています。

その結果、1年間の心筋梗塞などの虚血性心疾患の発生率、心血管病による死亡率はいずれもワクチン接種を受けた患者さんのグループで減少していました。

これより、一度心臓病になった患者さんが再発を起こしたり、死亡したりするのを予防する(二次予防)ためにインフルエンザワクチン接種が有効であるということが証明されました。

研究チームのメンバーは、「(心血管病の二次予防のために)インフルエンザワクチンの接種は、コレステロール、血圧などのリスクファクターのコントロールと同じくらい熱心に推奨されるべき」といっています。

また、心血管病の患者さんに対しては、日本でも使われている不活化ワクチンの注射が適切で、弱毒化生ワクチンの鼻スプレー(日本では使われていません)は不適です。


最も望ましいワクチン接種の時期は9月から11月ですが、1月、それ以降にも接種可能である、と両学会は推奨しています。


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