Q 時々、心臓のあたり(左の胸)が、チクチクと痛むような感じがします。これは何か心臓の病気でしょうか?放って置いても大丈夫でしょうか?(ホスピタウン2004.12より)

A 心臓の精密検査を受けてください。

左胸が痛くなる原因として、第一に考えなければならないのが狭心症です。これは心臓に血液を供給している冠動脈が動脈硬化のために詰まりかかって、十分な量の血液を流すことができなくなるために起こる疾患で、症状としては運動中に起こる左胸の痛み、圧迫感、しめつけ感が典型的です。痛みが持続する時間は5分前後から長くても20分程度で、1時間以上続くことはありません。また、数秒間、あるいは瞬間的ということもまずありません。

狭心症は動脈硬化に関連がある疾患なので、普通は40-50歳代以上になってから起こります。ご質問のケースでは、31歳男性の方ということですので、可能性としては低いと思います。ただ、家族性の高コレステロール血症や高ホモシステイン血症、糖尿病の患者さんでは30歳台から狭心症や心筋梗塞を起こす場合もありますので、一度循環器科の医療機関を受診して、運動負荷心電図検査を受けることをお勧めします。

不整脈が出たときに、胸の不快感や、痛みを感じることもあります。これは比較的に若い方の胸痛の原因としては少なくありません。多くの場合は動悸や「脈が飛ぶ感じ」を伴います。24時間心電図検査を行って、自覚症状があるときに不整脈が多く出ているようであれば、これが原因である可能性が高いと思われます。この場合、心臓超音波検査を行って、薬物治療の必要があるかどうかを判断します。

このほか、明らかな原因がなく胸の痛みや動悸が起きる疾患として心臓神経症があります。精神的なストレスとの関連があり、精神安定剤が有効であることが少なくありません。心臓神経症の診断のためには、心電図や心臓超音波検査によって他の心臓病を除外診断する必要があります。

Q&Aトップへ