Q コレステロール値を改善するには?(薬を飲み続けています)
       ホスピタウン2005年3月号 ”ホスピお悩み相談室 どうしました?”より

 「1年ほど前、健康診断でコレステロール値が高いと言われ、薬を飲むようになりました。値が改善されると飲むのをやめるのですが、すぐ元に戻ってしまい、また薬を飲みます。薬を飲み続けていて副作用はないか心配です。薬以外で治療する方法はありますか?」(53歳/男性)


A 食生活と生活習慣の改善が大切

 血液中の悪玉(LDL)コレステロール値が高いか、あるいは善玉(HDL)コレステロール値が低いと動脈硬化が起こりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞のような心血管病のリスクが高くなります。これを予防するために、食生活の改善と、生活習慣の見直しは大変に重要です。

 食事の内容によってコレステロール値は大きく変化します。今までに悪玉(LDL)コレステロールを低下させることが明らかになっている食材には、

オリーブオイルに含まれるオレイン酸
ナッツ類に含まれるファイトステロール
大豆タンパク


などがあります。また、善玉(HDL)コレステロールを増やすことがわかっているものは、

魚の油(EPA、DHA)
ナッツ類に含まれるα-リノレン酸
少量のアルコール
クランベリー


などがあります。これらの食材をぜひ積極的にとるようにしてください。逆に、肉の脂身や乳脂肪に含まれる飽和脂肪酸や、卵黄などコレステロールの多い食材、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は悪玉を増やしますので避けてください。

 オリーブオイル、全粒粉、ナッツ、ベリー、豆類、魚介類、少量のワインを積極的に摂取し、肉類、乳製品、鶏卵を控える食事スタイルは”地中海ダイエット”と呼ばれ、心血管病を防ぐことが科学的に実証されています。
 
 さらに、禁煙、肥満の解消、日常的な運動の習慣もコレステロールの改善に有効ですのでぜひ実行してください。これらのことを実行した上でもなおかつコレステロール値が高い場合は、薬をおすすめします。一般的に使われているスタチン類は、心筋梗塞の発症や、あらゆる原因を含めた死亡率を低下させる効果が証明された、すぐれた薬剤です。








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