Q 血圧が低いのですが、お薬を飲んだほうがいいでしょうか?

A
 
一般的に、収縮期血圧(血圧の上の値)が100mmHg以下のときに低血圧といいます。(下の値、拡張期血圧は問いません。)

 しかし、収縮期血圧が80、90mmHgくらいしかない人は、特に若い女性では珍しくありません。

 低血圧は大きく分けて、以下のa-cに分類されます。


a.体質性低血圧 

 特に自覚症状がなく、心臓や血管系に特別な異常を持たない人の低血圧(体質性低血圧は治療の対象になりません。たとえ血圧が70mmHgしかなくても、全身に血液が充分まわっているのであれば、無理に血管を収縮させて血圧を上げる必要はないと考えられています。

高血圧が血管にストレスを与えて動脈硬化の原因になることを考えれば、血圧が低めであることはむしろ血管を長持ちさせる、歓迎すべきことであるといえます。


b.本態性低血圧

 低血圧にさまざまな自覚症状(全身のだるさ、めまい、朝起きられない、手足が冷たい、など)を伴う場合は本態性低血圧といって、治療の対象になる場合もあります。年齢を重ねるとともに自然に改善する場合も多いのですが、患者さんの苦痛が強い場合にはまず生活指導を行います。

  1.毎日の運動の習慣が効果的です。
  2.規則正しい生活、充分な睡眠時間。
  3.健康的な食事。
  4.朝、起床時にコーヒーなどカフェインを含む飲み物を摂ると改善することもあります。

 これらが効果不十分の場合、薬物治療(メトリジン、リズミック、エホチールなど)を併用します。


c. 症候性(二次性)低血圧

 パーキンソン病などの神経疾患や、心不全、糖尿病などに合併する低血圧の場合は、まず元の病気の治療を行ったうえで、必要に応じて血圧上昇作用のある薬物で治療します。


 自覚症状のない低血圧は多くの場合治療の必要はありません。また、年月がたつと自然に改善することも多いので、経過を観察するのがベストであることが多いです。

 何らかの自覚症状がある場合は、かかりつけの医師にご相談ください。





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