Q ワーファリン服用中は、なぜ納豆を食べてはいけないのですか?
    (ヘルス&ケア7月号より)

 先日、医師に診ていただいたところ、「ワーファリン」という薬を処方されました。その際、「納豆と一緒に食べないで下さい」と、一言注意をいただきましたが、なぜ、いけないのでしょうか。
 またここ数年、会社の定期健診で血液循環が悪い結果が出ています。ふだんの食生活で注意すべき点や摂取しないほうが良い具体的な食べ物があれば教えてください。
56歳・男性)




A ワーファリンは血管の中で血液が固まるのを抑えるお薬です。

 心房細動・心筋梗塞・静脈血栓症の患者さんが、脳梗塞や肺梗塞を起こすのを予防する目的で使われるほかに、心臓弁膜症で人工弁に交換した患者さんの血栓予防にも良く使われます。

 とても有効性の高い、良い薬なのですが、欠点もあります。

 一つは
ビタミンKを摂ると効果が弱まってしまうことです。

 そのため、ワーファリンを服用している患者さんは、
納豆、クロレラ、青汁、ブロッコリーといったビタミンKが豊富な食物を摂らないように気をつける必要があります。

この中でも
納豆は腸の中で大量のビタミンKを作ってしまうため、別格です。ほんの少量でも食べてはいけません。

 ワーファリンのもう一つの欠点は、効果が不安定で、患者さん一人一人について、ちょうど良いお薬の量が異なることです。そのため、特に飲みはじめには頻回に採血をして、その患者さんに合った用量を決める必要があります。


「血液循環が悪い」というのは、おそらく動脈硬化が進んで、血管が狭窄を起こした結果、血液の流れが妨げられているということでしょう。

 動脈硬化を起こしやすくする食べ物としては、ラードやバターなどの動物性の脂肪、卵黄などのコレステロールを多く含む食材、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸などがあげられます。

 逆に動脈硬化を防ぐ食べ物としては、魚の油(
EPADHA)、野菜と果物、ナッツ類、オリーブオイル、全粒粉などがあります。

 アルコールは、少量(
11-2杯程度)であれば動脈硬化を防ぐ作用がありますが、大量に飲むと逆効果になります。

 禁煙や肥満の解消、日常的な運動の習慣も動脈硬化を防ぐ上でとても大切です。カロリーの摂りすぎに注意して、バランスのいい食生活を心がけてください。




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                                                   2007.8.8






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