Q 私の血圧は家で測ると正常なのですが、病院で測ると高く出ます...
A 日常生活では正常血圧なのに、病院、クリニックなどで医師や看護師に血圧測定されると高い数字が出て、高血圧と判定されてしまう人は少なくありません。

これを、白衣高血圧(white coat hypertension) と呼びます。普段の血圧が正常であり、かつ、白衣の医療関係者の前では高血圧となる、という意味です。

患者さんの精神的緊張が強い場合などに多く見られますが、全くリラックスして、緊張していると感じていない人でも白衣高血圧である場合があります。

24時間血圧計(ABPM)の検査をした場合、24時間の平均値が130/80未満、あるいは昼間の血圧平均値が135/85未満であるのに、病院、クリニックでの血圧が常に140/90以上である場合、白衣高血圧であるといえます。

高血圧患者さんの約20%程度は白衣高血圧であるという成績もあり、家庭での血圧測定が重要だといえます。

それでは、白衣高血圧は薬で治療する必要があるのでしょうか?

白衣高血圧の患者さんの長期予後(心筋梗塞や脳卒中のリスクが増えるのか?)に関してはまだ確立した見解が得られていません。日本循環器学会の合同研究班報告(1998-1999)によれば、臓器障害がない白衣高血圧に関しては積極的に降圧薬治療を行う必要はない、ただし極端に血圧が上昇する例や他の動脈硬化の危険因子を持っている人、あるいはすでに臓器障害を発症している場合は治療する場合もある、とされています。

生活習慣の是正(禁煙、塩分の制限、アルコール制限、運動の習慣、ストレス解消など)はぜひとも行ってください。

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