動脈硬化が進行すると「狭心症」「心筋梗塞」といった心臓の病気や「脳梗塞」などの病気を引き起こします。
喉や胸のしめつけ感、胸の違和感、重圧感などを感じたら、山口メディカルクリニックへご相談ください。
狭心症・心筋梗塞
心臓には冠動脈と呼ばれる血管があり、これによって心臓に酸素や栄養が供給されています。この冠動脈の血流が悪くなり、心臓が一時的に酸欠状態になってしまうことを「狭心症」、血流がほとんど止まり心臓が壊死するほどの酸欠状態になってしまうことを「心筋梗塞」と言います。
狭心症になると、胸の圧迫感や痛み、苦しさを感じるようになり、場合によっては顎やみぞおち、背中や肩、首などにも痛みが出ることもあります。心筋梗塞になるとこれらの症状がさらに長く続き、かなり強くなります。放置しておくと生死にかかわる可能性もあるため、早めに治療を受ける必要があります。
狭心症や心筋梗塞の原因である動脈硬化がそれ以上進行しないように、生活習慣を改善したりお薬を処方したりします。また、既に狭心症や心筋梗塞になったことのある方については、再発や発作を抑える薬を使用します。
狭心症の軽い症状であったとしても、放置しておくと少しずつ重症化していき、やがて心筋梗塞を引き起こすことは珍しくありません。少しでも心配な方は、早めに診察を受けておくようにしましょう。
不整脈
通常、私たちの心臓は、規則的なリズムで収縮を繰り返していますが、心疾患やストレス、自律神経の異常、甲状腺の異常などによって脈が速くなったり、遅くなったり、乱れたりすることがあります。これを不整脈といいます。
特に大きな自覚症状もなく、大事に至ることなく経過することもありますが、場合によっては重大な心疾患が隠れている可能性もあります。
脈が速くなる 頻脈 |
脈が1分間に100回以上になり、心臓がドキドキした状態です。脈拍が速くなると、動悸や吐き気、冷や汗、意識消失といった症状が出ます。 |
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脈が遅くなる 徐脈 |
脈が1分間に50回以下となり、脈拍数が少なくなりすぎることで、全身に十分な血液を送り出すことができなくなってしまいます。症状としては、息切れ、ふらふらする、めまいがする、意識が遠のくといったことがあり、場合によっては倒れてしまうこともあります。 |
脈が飛ぶ・乱れる 期外収縮、心房細動など |
ほぼ一定のリズムで起きている正常な脈とは別に、余分な心臓の収縮が発生し、不規則なリズムになる状態です。脈が跳んだように感じる、胸に痛みが出る、胸に不快感を覚えるといった症状があります。 |
脈が乱れた時に疑われる代表的な病気は心房細動です。
心房細動そのものが、ただちに命を脅かすことはありませんが、心房細動があると心房内に血のかたまり(血栓)ができて脳梗塞の原因となったり、心臓の機能が低下して心不全を引き起こしたりすることがあります。
不整脈の可能性がある方は、心電図やホルター心電図(24時間装着し続ける心電図)、超音波検査、血液検査などを行い、心臓をはじめとする各種疾患の可能性を探ります。
特別な治療は必要なく経過観察で済むこともありますが、薬などで症状の緩和が必要なこともあります。
胸に何かしらの症状がある方、健康診断の心電図で異常が発見された方は、早めに当クリニックへご相談いただければと思います。