喘息・咳喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)等お気軽に山口メディカルクリニックへご相談ください。
睡眠時無呼吸(SAS)と診断された方は、CPAP(シーパップ)療法を中心に治療を進めていきます。
喘息・咳喘息
口から吸い込んだ空気は、気管と呼ばれる大きな管を通り、その後は枝分かれした「気管支」を経て肺に到達します。その気管支に慢性的な炎症が起き、空気が通りにくくなる病気が喘息(気管支喘息)です。
通常の喘息とは異なりますが、同じような治療が必要になる「咳喘息」という病気が最近増えてきています。
「咳喘息」の代表的な症状は、2週間以上も続くしつこい「空ぜき」です。そのほか、寒暖の差でせきが出やすくなる、長話や電話をするとせき込んだり、のどに渇いたりイガイガした感じを覚える、夜中から朝方にかけて激しいせきが出て目覚める、といった特徴があります。
「喘息」と「咳喘息」の共通点は、気道にアレルギーによる炎症が起きている点です。
ただ、喘息特有のゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴や粘り気のある”たん”が見られないため、多くの人はカゼと間違えてしまいます。治療せず放っておくと、ひどくなって本格的な喘息に移行してしまう危険性がありますから注意しましょう。
肺機能検査で喘鳴や呼吸困難は気道が狭くなることによって生じるので、気管支の狭窄の程度を測定します。
喘息・席喘息の治療は、主に吸入薬や内服薬を使用し、気管支の炎症を抑えます。また、こまめに部屋の清掃をしたり、アレルギー原因物質をできるだけ吸わないようすることも重要です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、空気の通り道である気管支や、酸素の交換を行う肺などに障害が生じます。そのため、体を少し動かしただけでも息切れを起こしたり、咳や痰が頻繁に出るようになります。
COPDの主な原因は、80%~90%が喫煙といわれていますが、本人が吸わなくても家族にタバコを吸う方がいる場合、副流煙による「受動喫煙」でこの病気になる人も少なくありません。これは副流煙には喫煙者が吸う主流煙よりも発がん物質をはじめとする有害物質(メタン、トルエン、タール等)が含まれているためです。
健康な人でも歳をとるにしたがい肺機能が低下しますが、COPDを治療しないまま放置しておくと、病態は進行し息苦しさのため日常生活が出来なくなったり、急激に症状が悪化する「急性増悪」をひんぱんに起こして、命に関わる事にもなります。
COPDは問診・身体所見と電子スパイロメータ(呼吸機能検査装置)と呼ばれる簡単な装置で気流障害があるかどうかにより診断できます。
当クリニックでもCOPDの検査を行なっておりますので、早めの受診をお勧め致します。
COPDは治療可能な疾患で、治療することにより、病気の進行を遅らせ、息切れなどの自覚症状を軽くし、運動能力を高めます。
COPDの治療法としては、禁煙、薬物療法などが行われます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる、呼吸が浅くなる/弱くなる、いびきをかく、といった症状がみられ、さまざまな合併症を引き起こす疾患です。寝ている間に起こるため自分では気づきにくく、家族から「大きないびきをかいている」と指摘されて来院した患者さまも少なくありません。
睡眠時無呼吸症候群の患者さまの多くは、日中に強い眠気を感じ、会議中にウトウトしたり、集中力が続かない、十分に寝たはずなのに疲れがとれない、といった悩みを抱えています。30代以降の男性に多い疾患ですが、女性や若い世代にも多くみられます。
睡眠時無呼吸症候群を引き起こす主な原因
睡眠時無呼吸は、上気道が閉塞することにより起こります。
鼻やのどに異常があると気道が狭くなり、睡眠時には気道がふさがり呼吸ができなくなります。日本人は顎が小さいため気道が塞がれやすく、痩せたSAS患者も多いのが特徴です。
呼吸が止まると頻脈、高血圧の状態になり、心臓に負担がかかるため、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高くなります。代謝機能にも影響が及ぶことから、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こし、生命予後に大きな影響を与えることが明らかになってきています。
山口メディカルクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群と診断された患者さんには、CPAP(シーパップ)療法を中心とした治療をすすめていきます。 CPAPは、鼻にかぶせたマスクから一定の圧のかかった空気を気道へ送り込むことで閉塞部分を解放し、物理的に無呼吸を防ぐ方法のために薬を使用することなく治療を行うことができます。